アンパンマンの遺書
やなせたかしさんの自叙伝。
僕の中で二大妖怪漫画家の水木しげるの半生はのんのんばぁと俺とかねぼけ人生で知ってたのでもう片割れのやなせたかしさんの本を見た瞬間購入した。
虫プロやらサンリオと縁が深かったのね。で、アンパンマンで大ヒットして今日の地位に至るわけだけど、むしろアンパンマンだけに注目されるべきではなく特筆すべきはそのなんでもできる多才さかなと思う。アニメや、劇や、その他諸々。本人は口に糊するため、なんて言ってるけど、ここまでできる人今はいないでしょ。戦前の教養主義教育が良かったのか、なんでもやらないと飢える環境が良かったのか。
いずれにせよ、スマホで最適解を検索する現代では出てこなさそうな人だったんだ。
応用情報技術者試験 顛末記
2019年10月に受験した応用情報技術者試験に合格しました。
AM:91.25/100
PM:88/100
受験した際にいろいろなブログを見て情報を収集したため、恩返しとして私のケースの情報も書いておきます。
・スペック
私のスペックは下記の通り。
年齢:20代終盤
学歴:大学院博士課程前期二年の課程修了(理学)
職業:モノづくり企業にて、ソフトウェアの制御設計(コーディングはしない、できない)
関連資格:基本情報技術者(2019/4),ITパスポート(2016/12)
一応理系院卒なんですけど、大学の時はhtmlとtexのタグ打ちしかできませんでした。
・勉強法
~3か月前
メルカリで格安で購入したTAC出版の"ニュースペックテキスト応用情報技術者 平成28・29年度版"を読み、章末問題を解いた。
3か月前~2カ月前
下記にてAMの過去問を解いた。ひたすら解いた。解説を読んでわからなかった場合は上記のテキストを紐解くかググった。間違った問題は後でわかるようにしておいた。
応用情報技術者試験ドットコム
https://www.ap-siken.com/
2か月前~1.5か月前
アイテックの"応用情報技術者 午後の重点対策"(有名な緑色の本)とにらめっこして、本番の午後にどの科目を選択するかを考えた。とてつもない悪問が来た場合に備えて、必要より1科目多く勉強するようにした。
実際に私が勉強したのは下記の通り。
システムアーキテクチャ
組込みシステム開発
情報システム開発
プロジェクトマネジメント
経営戦略
コンセプトとしては、なるべく事前知識がいらない科目、でした。SQLもプログラミングもできないとなると文系的な科目を選ばざるを得ません。でも解いてみると意外と常識でいけます。
科目を選んだあとは上記の"午後の重点対策"本のうち当てはまる問題を2周した。
1.5か月前~直前
応用情報技術者試験ドットコムさんで、PMの過去問を解いた。PMの問題は使いまわしがないので一字一句を暗記する必要はないが、どういう粒度でどれくらいの深さの回答をするかを意識しながら演習した。
直前
これまで間違えた問題を再度解いてみて、今度は解けるようになっているかをチェックした。あと精神集中、瞑想。
・勉強サイクル
本腰入れ始めてからの1日当たりの勉強時間は下記です。
平日:2~3時間
AMかPMの過去問を1年分やり、○付けをし、解説を読み、解き直しが終わるまで。
休日:10時間
頭が働かなくなるまで。
・勉強場所
近所の図書館、スタバ、コメダ珈琲、など
・総勉強時間
正確には計算していませんが、150-200時間程度だと思います。
・総評
長々と勉強しただけあって、なかなか良い点数をとることができた。また、カルト4択クイズであるAM問題と違いPM問題は頭を良い方向にひねらされたり理解の浅さを責められたりして楽しみながら勉強できて楽しかった。この調子で次は高度情報に臨みたい。
おまけ
残念ながら落ちてしまった方へ、僭越ながらアドバイスさせていただきます。
AMで落ちた場合
過去問の演習が足りていないと思います。応用情報技術者試験ドットコムさんでひたすら解く+わからなかったら調べるを繰り返せばいつか合格点に達します。
PMで落ちた場合
AMは合格しているため、基本的な知識の量は問題ないと思います。何を回答すべき問いなのを意識して過去問をやってこの試験特有の感覚を身に着ければ、本番なんて恐れるるにたりません。あと一歩です。
科学哲学への招待
野家啓一著。
学部生だったかあるいは大学院生だったとき、ふと疑問に思ったことがあった。
なるほど、勉強してきたことについて、今まで定説となっていることは大体わかった。と共にいまどんな分野がホットで、盛んに研究が行われているかもわかった。学会発表のやり方もわかった。投稿論文も書く必要があるならそのうち書けるだろう。でも、科学とはこれでいいものかさっぱりわからない。
そんな疑問も日々のルーチンと突発する問題への対処に追われてすり減ってなくなってしまったんだけど、先日この本が紹介されている記事を見たときに、フラッシュバックしたから迷いなく買った。
内容としては科学史について丁寧になめるていくような感じであった。その中で常に哲学とは科学とは何がという問があり、科学が深化するに従いその問に対する答えが変わっていったことが見て取れた。現在でもまだ定説はないことも。
できれば大学の教養課程で出会っていればその後違ったかもしれないが、今言っても詮無きことなので、これから科学論、科学観をゆっくりと煮詰めていこう。幸いそれから許される立場であるし。
タタール人の砂漠
たぶん三度目の再読である。自分の人生を見つめなおしたい、もしかしたもっと良い人生があるかもしれない、と思うたびに読んでいる気がする。
書中で主人公のドローゴはあれほど嫌だった砦を出る機会があったにもかかわらず、結局はこのまま何かを成し遂げることができるかもしれないと思い、精神的慣性によって残ってしまった。その後、抜け出そうと思っても歯車が合わずかなわず、到底実現不能な夢を慰めにしながらずるずる40年も勤め上げてしまった。
このドローゴのような人は少なからずいるはずだ。特に公務員や大企業、専業主婦など慣性に縛られても問題ない状況ほど多いであろう。でも、それでいいのか、本当にそれでいいのかを考える必要があるだろう。
とまあ以前は思っていたが、今後自分の精神的エネルギーが無尽蔵であるとは限らないであるとも考えるようになってきた。そこで、すこしでもいい砦やることはやったナアと思うるような砦で衰退を迎えたいな。