誘拐

ガブリエル•ガルシア•マルケス著。メデジンカルテルに誘拐された人質が開放されるまでの記録。

アメリカへの引き渡しを拒む引き渡し予定者グループに拉致された人質たちの記録であるが、国というシステムに対しての麻薬王パブロエスコバルの挑戦の記録ともとれる。

日本に住んでいると、国=昔からあったもの=庇護を求めるべき存在、のような刷り込みがあるが、コロンビアでは国も揮発性の存在であることをわからせてくれる。

結局、人質たち、警官たち、見張りたち、コロンビア政府、大統領、パブロエスコバルみんな怖いから身の安全を保証したかったんだね。